2009年10月8日木曜日

栗塚旭はやっぱりいいなぁ

録り溜めていた「新撰組血風録」を見た。いやはやスゴイの一言に尽きる。
この時代は脚本といいカメラといい演出といい、役者も作り手もプロフェッショナル過ぎて見ていて唸るばかりである。かてて加えて役者も皆清清しく見ていて実に気持ちが良い。
概して70年代末までのTV番組は今見ても充分面白く、尊敬に値する。現在の一部ドラマのような意味のないカット割りもワークも無駄な自己主張も自己弁護も嫌味もケレン味もなく、なにより娯楽に徹しきっており安心して見ることが出来る。娯楽と一口に言うが、本物の娯楽というものは一口では説明できないくらい奥深い。やはり基本はフィックスのレイアウト力に尽きる。この番組のような本物を見ることでそれが判る。

それにつけても思われるのは、どうして今このような素晴らしい番組が作られなくなったのだろうということだ。原因はいろいろ挙げられるが、一番はやはり一部の政治家同様、仮託された金力や権力を自らのものと勘違いした裏方のせいだろう。真面目にもの作りに頭を使うことを放棄し、遊びばかりに労力を費やした結果、まともなものが作れなくなったのだ。そういう先輩を見て育った後輩がより悪くはなっても良くなるわけがない。しかも予算の大半を人に使わず自らの遊興費に充てるPまで居るとなれば、これはもはや期待するだけ無駄というものなのかもしれない。

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