2010年9月15日水曜日

今回の民主党代表戦はマスコミの勝利

民主党代表者投票は官(僚)総理で決定した

結果は結果である
小沢氏は負けたということだ

今回の戦いは小沢氏の戦術がもはや有効ではなくなっていることを露呈した戦いであった
マスコミ総動員(一部、日刊ゲンダイ・週間朝日を除く)の一大洗脳作戦の前には、もはや各個撃破戦術は効をなさないということなのだろう
そしてまだまだ地上波をメインとした5大ネットワークは強大な力を持ってい、一部活字メディアやインターネットは、その力にはまだ及ばなかったということである

だが、マスコミを総動員しての洗脳戦術も、今後はインターネットが(スマートフォンなどの普及で)人口に膾炙するに従い有効ではなくなる時代がもうすぐそこに来ていることに、権力サイドはとっくに気がついているに違いない
隣国中国はいち早く検閲強化や自由なネット活動の妨害・摘発・逮捕・殺人を行っている。
日本もいずれそうなるだろう

今の状況は一見、昭和初期の戦争突入期における大政翼賛会的なものと同じであるように見える
だが、情報の受け手は21世紀の日本に住む新人種、かつての日本人とは違う精神を持つものたちである。戦後アメリカ指導による洗脳教育を受けたネット右翼と称される左翼的人種なのだ
彼等は古典を学ばない。(古代からの東洋的)権威を認めない。

学生病という言葉がある
大学に合格した学生たちが「我こそは世界でもっとも優秀な選ばれし新人類である」という妄想を持つ病気である。
大学の優劣は問わない
「合格した」という事実が、彼等をそのようなパラノイアへと変貌させるのだ

今の大衆は多かれ少なかれ、その病気からいまだに回復していない患者に見える
つまり「大人」を受け持つための(精神)OSへの書き換えが未完全なものたちが異常に多く存在するように感じるのだ

「大人」という職業は漫然と得られるものではない
それなりの修養が必要不可欠である
その中には情報を自ら得てこそ自らのものにでき得るという運動原理も含まれる
与えられた(リークされた)情報には、必ずそれをもたらした者を利するもの(ブービートラップ)が仕掛けられている
ゆえに、特にニュースについては、先ず疑うところからはじめなければならない
このニュースを流布させることは誰を利することになるかをだ

そういう意味で古典は別物であることは容易に想像できるだろう
年月と幾多の人々のふるい分けを生き抜いてきたものだけが「古典」と名乗ることを許されてきた経緯があるからだ
ただ古いだけではない。誰もが一度は耳にしたことのある存在、それが「古典」である
それら「古典」の中には必ず人類にとって有益な情報が存在する
「真理」と読んでも「正義」と読んでも自由だが、有益であるからこそ生き延びてこれたのだ
もちろん為政者にとって「古典」ほどやっかいなものはない
ハッキリ言って「知られたくない」情報が満載だからだ
為政者=権力者にとって望むべき大衆の姿とは、富を簒奪・搾取されているにもかかわらず、それを知らずにいくらでも貢いでくれる存在であるからだ
そのような存在に「真理」など必要ない、と考えているからだ

しかし、まったく「古典」のない世界ではアメリカのスラム街のように無法地帯化してしまう
その現象は権力者たちへも生命の危機をもたらす
暴動や革命などが己に起こってもらっては困るのだ
だからこそ数%の「真実」や「正義」を小出しにしながら、どのように誘導すればよいかを考える
その施策を考えるには、優秀な頭脳と臆病なほどの用心深さと卑怯で卑劣な精神が必要だ
それらの条件を満たす存在が「官僚組織」である
これは古代から変わらない「真理」である

本来そのような権力者を監視・告発するのがジャーナリズムの役割であるが、今の5大ネットワークは既にその役割を放棄しているようだ

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