2010年3月18日木曜日

こんな日本に誰がした?

もちろん答えは自民党である。

まあ、もとから地上波はニュースを見ることがメインで、たまにバラエティや情報番組を見る程度なのだが。
それにつけても最近のニュースはアナウンサーやコメンテーターなどが、皆解説者気取りで誰に吹き込まれたのか、先をまったく見ていないかのような国民生活をないがしろにしたブルジョワジー的なことしかしゃべらないので、聞いていてイライラする。
考えてみれば、すでにTVに出ているという時点で彼らは特殊な存在である。高給を貰い将来も保証され、バブルが弾けようが信用取引(合法的詐欺)による金融不安を引き起こそうが、つまりは庶民ではない彼らにはなんら関係のない、勝ち組に属する一党であるということだ。
ならばブルジョワジー擁護・庶民生活からの乖離の発言を為すのは至極当然のことなのだろう。

しかし心ある人間ならば、裏でいくら王侯貴族のような贅沢な生活を謳歌していようが、表には微塵も表さないものだ。自分が金持ちであるとか、人より優れていることをひけらかす行為は品性下劣な証であるからである。一昔前の医者などは、どれだけ稼いでいようがあえて車はカローラを選んだものである。

それが今ではどうだ…まるで教育を受けていない成金アメリカ人かと見まごうほどの堕落ぶりである。
だいたいが「勝ち組」などという下品な言葉を使うようになったことからもわかるように、今の日本人(TVに映っているだけの限られたものたちだけではあるが…)は、あきらかに文化的に不自由なものたちである。
もっとも縁故採用ばかりで、ちゃんとした教育を受けていない連中が牛耳っているようなマスコミ番組に、品性や理性・論理的であることを望む方が間違っているのかもしれない…

もはや古きよき日本は失われてしまったということなのだろう。
「国体(’日本人’を形成するナショナルアイデンティティ)」の破滅である。
(戦争に負けるということはこういうことか…)

十・廿・世、アラビア数字で表記すると10・20・30であるが、つまり30年で代替わりするというのが「世」「世代」であり「世間」であるとする考え方である。
人は20歳で人に成り=成人=人間の仲間入りをし、社会の中で30年間活躍した後、50歳で一区切りをつける。下天(人間界のひとつ上方に存在する世界=仏教用語)にいう、たった一日(我々の世界では50年)のうちの社会活動に宛てられる運動期間がつまりは「世」ということだ。
これらは皆、昔の人の優れた感性によるいわば市井の哲学のようなもので、現代では通用し難いものなのだろう。
平均寿命は延び、働かなくても食べていける環境を生み出した現代文明社会においては、20歳で成人などにはなれない世の中になってしまっている。せいぜい30~40でやっと成人になれるかどうかという民度レベルであろう。
だが、30年を一区切りとする考え方は現代でも通用しそうだ。流行を観察して漠然とそう思うときがある。

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