2010年7月12日月曜日

民主大敗

今回の選挙はまあ痛み分けというところだろうか。
「国家主権の移譲」などという世迷言を平気で言ってのける民主党が大敗したことはいいことだが、そのせいで自民が勢いづくのはまた嫌な問題だ。
どうせなら社民や共産党といった、常に世の中に対して文句を言う立場の党が増えて欲しかった。
そういった党もまた必要なのだ。
でなければ本当に政治というものが単なるお飾りで、財界や金満家のみに尻尾を振る大政翼賛会になってしまうからだ。

もはやマスコミは信用するに足りない存在であることに、今回の選挙を通じて少しでも皆が気づいてくれることを望むばかりだ。

真実は己の手で探し当てるしかない。巣にいる雛のように口を開けていれば与えてくれるニュースというものは、すべて操作された恣意的プロパガンダである。
せっかくのネット世界を有効活用しない手はないではないか。

「みんなの党」が躍進したこと自体は、その政策を見る限り歓迎されるべきことだろう。
だが江田憲司だけは落選して欲しかった。
彼は「表現の自由」規制派の急先鋒であるからだ。
名目はどうであれ、彼の目論む法案が通過した場合、真っ先に取り締まられるのがネットでの個人発言であることは火を見るより明らかだ。

彼の考えていることは現代の「刀狩り」である。
ネットにおける自由な表現や発言を徹底的に取り締まることにある。
もちろん自分(達)にとって都合の悪い事実や発言をである。

「冤罪が生まれても取り締まるべきである」などど平気で口に出来る男である。
その言ひとつ取ってみても、彼がネオ・ファシズムの思想の持ち主であることは間違いない。
そんな男が所属する党が今回は大躍進したと言われているのだ。
これは民主や自民などの益体も無い政策など、風に飛ぶような小さなことにするほどの大問題であるのだ。

まして江田憲司はいい意味でも悪い意味でも「政治家」らしい「政治家」である。
つまり「たらし」であるということだ。

こんな男の口車に乗ったら最後ということが判るのは、残念ながら多くはいないだろう。
大衆とはそういうものだ。

「みんなの党」自体の政策は天下り禁止や公務員削減など大方は賛成できるものであるが、児童ポルノ規制法という名前だけは人様から後ろ指を指されないようカモフラージュされているスパイ防止法まがいの法律だけは、絶対に実現させてはならない。
「単純所持」だけで逮捕出来る法律なぞまかり通ろうものなら、それこそ少年ジャンプを持っているだけで逮捕されかねないのだ。

皆もっとこの法について真剣に考える必要がある。
本当の狙いは、我々大衆による自由闊達な意見の発表を封じ込めることにある。
まるでかつての「赤狩り」のようにである。

このままだと現代に北一輝が蘇り、再び2・26事件を起しかねない状態にあるということを、マスコミも含めもっと真剣に考えるべきである。
いかに温厚な日本国民と言えど、これまでどおりに「勝ち組」などと嘯く悪が大手をふって高笑いをしている世の中では、そのうちはじまるであろう「おかげ参り」を留めることは不可能になるだろう。
それほどのことでもないと世の中は変わらないのかもしれないが…

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